2008年8月26日(火)
 
フサクギタケとメルツァー
 
 フサクギタケの傘ににメルツァー液をたらすと、アミロイド反応を示す(a)。柄にたらしても同様だ。ヒダにたらすと、子実層は反応しないが、実質部の菌糸がアミロイド反応を示すので、やはり青紫色にみえるようになる。胞子(b)は偽アミロイド反応を示す(c)。
 久しぶりにきのこのヒダを切り出した(d)。縁にも側にも長い棒状のシスチジアがある(d)。子実層托実質は平行気味に乱れている(e)。水をメルツァー液で置き換えると、実質部の菌糸がたちまち青色になった(f)。シスチジアは表面がメルツァー液の色になった(g)。改めてヒダを切り出してKOHで封入すると、全体が赤みを帯びた(h)。シスチジアも同様だ(i)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 カサ表皮をメルツァー液で封入すると、直ちに青変する(j)。ヒダの一部をピンセットでつまみとり、フロキシンで染め、KOHで封入してカバーグラスの上から軽く押し潰した。シスチジアの基部から中程までは厚壁だ(k)。担子器の基部にクランプはない(l)。

日( )
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