2008年8月28日(木)
 
当たり前すぎて検鏡されないきのこ
 
 ショウゲンジはきのこ初心者にもすぐにわかるきのこだ。外見からすぐにわかるので、いちいち顕微鏡で確認する人などほとんどいない。イボに覆われた独特な形の胞子、大きな担子器、菌糸が平行に走る傘表皮などは、対物40倍レンズで十分に楽しめる。先日、一面イワダレゴケに覆われた針葉樹林で採集したショウゲンジを胃袋に入れる前にちょっと遊んだ。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 胞子は表面と輪郭部に合焦したものを1枚にした(b)。縁シスチジアを確認しようとヒダ横断面を切り出した(c)。ヒダ実質部の菌糸は並列型(d)。ヒダの縁をいくらみても、シスチジアらしきものはない(e)。ヒダを一枚スライドグラスに寝かせて縁を見たがやはり、それらしき構造はみられない(f)。フロキシンで染めたヒダの縁の一部(青い円)を拡大してみた(g)。担子器とほぼ同じ大きさの棍棒状のものが縁シスチジアだろうか。
 菌糸にはクランプがある(h)。担子器の基部にはクランプはない(j)。傘上表皮は菌糸が平行に走っている(j)。そのすぐ下側には黄褐色の顆粒を帯びた嚢状の菌糸がみえる(k)。フロキシンを加えてみた。ここまでは水で封入した。あらためて傘の上表皮の部分をフロキシンで染めてKOHで封入した。バラバラになった平行菌糸が匍匐状に連なっている(l)。

日( )
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