2009年1月26日(月)
 
エリカについた子嚢菌
 
 昨日園芸店で購入してきたエリカの鉢から出ていた子嚢菌を覗いて楽しんだ。土を少し掘ってきのこを引き出したが、いずれも柄の基部がちぎれてしまった(a)。ズキンタケ類らしき姿をしている。頭部を縦断面で切ってみると表面に子実層らしきものがある(b)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 頭部から切片を切り出して顕微鏡で覗いてみた(c)。水で封入すると、長い紡錘形の胞子を納めた子嚢の頭部は薄膜で蓋があるかのようにみえる(d)。子嚢先端に蓋があれば、ズキンタケの仲間ではなくチャワンタケの仲間ということになる。
 しかし、メルツァー液で封入すると様子が一変した。子嚢先端に蓋はなくやや厚膜で、胞子の通路の壁が青色に染まっている(e)。油浸100倍対物レンズで見るとさらに明瞭になった。

日( )
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