2009年6月13日()
 
ヒトヨタケの仲間はしんどい
 
 昨日東京都の水瓶のひとつ多摩湖・狭山湖周辺の緑地を歩いてみた。多くのきのこがいろいろと出始めていた。ベニタケ、チチタケの仲間が圧倒的に多く、7〜8種類ほど確認した(a〜e)。テングタケ科のきのこにはひとつも出会わなかった。相変わらず、ムレオオイチョウタケがよく出ている(f)。写真のものはカサ径18cmを越えていた。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 腐朽木やウッドチップからも15〜20種ほどのきのこを確認できた(g〜l)。このほかにも、ベニヒダタケ、ヒイロベニヒダタケ、ダイダイガサ、サケツバタケ、アセタケ類、フミヅキタケ類、ナガエノチャワンタケ、ノボリリュウタケ、クロノボリリュウタケ、など多くのきのこを確認できた。これらのうち、10数種を持ち帰った。
 
(m)
(m)
(n)
(n)
(o)
(o)
(p)
(p)
(q)
(q)
(r)
(r)
 ヒトヨタケの仲間(j, k)は一晩経過した今朝になると、成菌はカサがドロドロになり、幼菌の大部分は開いてつぶれていた。ザラエノヒトヨタケらしき菌(j)から胞子紋をとるのはやめにした。ただ、若い菌がいくつか残っていたので、それらからヒダを切り出して遊んだ(m〜r)。
 実体鏡の下で、ヒダをカサごと切り出した(m)。カサ表皮は、球形細胞が縦に繋がり、それが柵状に並んでいる(n)。側シスチジアは薄膜で大きく(q)、縁シスチジアは嚢状のものが多数群れている(p)。ヒダ実質は並列型(n, o)。担子器も捕らえておくことにした(r)。

日( )
HOME