2009年7月30日(木)
 
群生するオオシロカラカサタケ
 
 コーヒー豆がなくなってきたので、昨日さいたま市見沼区にある馴染みの珈琲豆屋まで購入に行った。せっかく見沼まで出向いたこともあり、久しぶりに自然公園を歩いてみた。きのこの姿はほとんどない。ティッシュペーパが散乱しているかのような光景があった。
 近づいてみると、ティッシュペーパーのように見えたものはオオシロカラカサタケの群生だった。小さな幼菌から大きな成菌まで一通りそろった状態で、多くの個体が群生していた(a〜c)。一年ぶりのオオシロカラカサだ(雑記2008.7.4同2007.7.28)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 柄の上部には可動性のツバがあり、ヒダは典型的な隔生(d)。傷つけると褐変した(e)。持ち帰って乾燥機にかけると、ヒダの暗緑色がさらに明瞭になった(f)。胞子には明瞭な発芽孔があり、偽アミロイド(g, h)。ヒダ実質は錯綜型(i)。側シスチジアはなく縁シスチジアは薄膜の洋梨型〜太い棍棒型(j, k)。カサ表皮はやや太めの菌糸が並列〜匍匐状に並ぶ(l)。

日( )
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