2009年8月10日(月)
 
難しい管孔部実質の確認
 
 きのこをていねいに観察しようとすれば、子実層托実質の確認が欠かせない。子実層托実質がどんな構造をしているのか、シスチジアでもあれば、それが子実層托に由来するのか托実質に由来するのかなどを明らかにする必要がある。
 ヒダを持ったきのこでは、比較的簡単にヒダ実質を切り出すことができる。しかし、イグチ類のように管孔をもったきのこでは、管孔部の実質を切り出すことになる。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 今朝は、つい最近採取したばかりのオニイグチモドキ(上段:a〜f)と不明種(下段:g〜l)で、新鮮な生の状態から管孔部実質を切り出してみた(e, f; k, l)。同じ散開型とはいってもずいぶんと違うものだ。さらに、ヒダを持ったきのこの切り出しがいかに楽かを思い知らされる。

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