2009年8月12日(水)
 
管孔部実質の切り出し
 
 ドクヤマドリは、地味な色で、大きくて風格があり、カサも柄も肉質で、いかにも優秀な食菌であるかのように見える。だからだろうか、富士山の駐車場脇には、たいてい立派なドクヤマドリが捨ててある。食菌だと思って後生大事に抱えてきたところ、駐車場でベテランから毒きのこであると指摘されて捨てたものだろう。こういった現場は何度も目撃してきた。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 傷つけたり切断するとジワリと青変しやがて褐色に変わる(b, d, e)。柄の上部がわずかに網目様の模様をみせることもある。ハラタケ類のようなヒダをもったキノコでは比較的楽にヒダ実質を確認できるが、イグチの管孔部実質を確認するのは意外と難しい(雑記2009.6.22)。
 運良くきれいに切り出せればよいが(g)、これがなかなか思い通りにはいかない。せっかくうまく切れても(i)、カバーグラスをのせるときにしくじりがちだ(j)。また、乾燥標本では、KOHに落とし込むまではよいが(k)、カバーグラスをのせると必ず潰れてしまう(l)。
 作図の補助なりメモとして使うぶんには、多少崩れていようと、いっこうにかまわない、しかし、それを画像として提示するとなると、少しはきれいに撮らねばならず悩ましい。

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