2009年9月20日()
 
乾燥したチチアワタケ
 

 今am2:00、これから3日間友人等5名でキノコとコケの観察に会津に向けて出発だ。マスコミによればゴールデンウイークに匹敵する道路渋滞が予測されているという。渋滞がひどければ高速道路はさっさと降りて、一般道をひらすら北上だ。明日・明後日の雑記はお休み。

 9月18日の雑記にイグチ類として掲載したチチアワタケは冷蔵庫に保管してあった。もはや乾燥器にかけている時間はない。腐敗しても困るので、出発前にサッと観察しておくことにした。
 冷蔵庫から取り出してみると、現地で切断したときよりも肉の黄色みが強くなっている(c)。すっかり乾燥していたせいか、現地では多少触れた程度では乳は出なかった。あたためて管孔部を切ってみると、乳がジワジワとしみ出した(d)。
 

(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
(d, e) 管孔、(f) 胞子、(g, h) 管孔部実質、(i) 縁シスチジア、(j) 担子器、(k, l) カサ表皮

 縁シスチジアは無数にあるが、側シスチジアは全くみあたらなかった。担子器の70%ほどは四胞子性だが、30%ほどは二胞子性だった。カサ表皮の細胞は典型的な粘液質を帯びたものだ。

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