2009年12月16日(水)
 
なまくらカミソリ
 
 今月5日に採取したヒメキクラゲは、胞子紋とりの処置だけ行って冷蔵庫に放置したままになっていた。半乾燥状態で薄片作成にはちょうどよい状態だ(a)。表層を含めて切り出し(b)、フロキシンで染め倍率を上げると子実層がよくみえる(c)。柄を伸ばした担子器は見つからなかった(d)。ソーセージ形の胞子を(e)、フロキシンとコットンブルーで染めた(f)。キクラゲ類の観察では、基本的な留意事項に配慮するとうまく観察できる(雑記2006.5.10同2006.1.26)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 しかし、やはり肝心なことはよく切れる新しいカミソリ刃を使うことだ。今朝は、すでに数十回ほど使用して刃先がなまくら状態のカミソリを使ったため、ゴム状となったゼラチン質を引きずるような状態となって、うまく薄片を切り出すことができなかった(b, c)。

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