2010年7月25日()
 
今日から鳥海山へ
 
 まだ暗い早朝。これから出発して、秋田県側から鳥海山に登ることになった。天候のあんばいと、菌類・蘚苔類・地衣類の調査もあるので、何度か登り返すことになりそうだ。帰宅するのは多分28日以降だろう。4〜5日間は「今日の雑記」もお休み。
 出発前に、忘れられて冷蔵庫に数日間放置されていたイグチをひとつ観察した。クリイロイグチによく似た小さなイグチだ(a〜c)。紙袋を開くと管孔部は黄褐色となっていた(d, e)。現地で目視による観察結果は、カサ表面と柄の表面はほぼ同色で、管孔は柄に対して離生で白色。傷つけても変色しない。柄は同幅で断面は2層からなり内部は疎から中空。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
(a) 子実体、(b) 裏面、(c) 縦断面、(d) 二晩経過した標本、(e) 管孔と柄の上部、(f) カサの表面、(g) 柄の表面、(h) 胞子、(i) 子実層托実質、(j) 縁シスチジア、(k) 担子器、(l) カサ表皮

 胞子は空豆形。縁シスチジアは棍棒形〜紡錘形。カサ表皮は紡錘形〜円柱形の組織がやや立ち上がる。全体がフニャフニャとなって管孔部実質の切り出しに難儀した。半乾燥状態にするか新鮮なうちに観察すればずっと楽だったろうと思われた。何とも小さく柄も細いが、やはりクリイロイグチかその近縁種のようだ。カサ表皮の菌糸組織が特徴的だ。

 これから数日間は不在ゆえ、このイグチを含めて残っていたきのこはすべて処分した。


日( )
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