2012年3月12日(月)
 
春の「人足」
 
 昨日の日曜日は「人足」のため、残念ながら東京農大での集まりには参加できなかった。集落の各戸から労働力を提供しあって共同で荷役作業にあたることを、この地域では「人足」と言っている。年間に回数や時期は決まっていて、この地区では春秋二回「人足」がある。今年は「春の人足」が3月11日(日)、つまり3月の第二日曜日に行われた。来年度以降の行事予定とのからみがあるので、ここにメモしておくことにした。
 昨日の人足仕事は集落の側溝・共同溝や溜め池の掃除だった。おのおのスコップやクワなどを持ち寄って、広い範囲を組ごとに分担して作業にあたった。これは同時に集落の社交や情報交換の場にもなっていて興味深かった。溝にたまった汚泥や雑草などを除去する作業では、普段使わない筋肉を使うので、作業後には腕がパンパンに張っていた。
 スコップで側溝の泥を掬いだすと、しばしば小さなシジミやドジョウが姿を現した。かつてはどこでもシジミがとれたという。田圃の畦にはところどころにチャムクエタケモドキの仲間が小さな姿をみせていた。また、小さな子嚢菌をたくさんつけた稲わらもあった。

日( )
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