2012年5月22日(火)
 
自宅で追熟:オオシャグマタケ
 
 去る5月13日に日光で採取したオオシャグマタケ(a)はいずれも未成熟で、子嚢と側糸が未分化だったり、子嚢はあっても胞子はできていなかった。そこで、濡らしたキムタオルの上に載せ自宅の縁側に放置し、成熟を待つことにした(c)。17日に子嚢の一部を摘みとって確認したところ、一部の子嚢にようやく胞子ができはじめていた。昨夜のチェックで胞子ができあがったことを確認できた。胞子紋を取り、水(d)、フロキシン(e)、コットンブルー(f)、コンゴーレッド(g)、KOH(h)で封入して遊んだ。その後子実層を切り出して水(i, j)、メルツァー(k, l)で封入した。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 この仲間(Discinaceae)には胞子表面に網目があったり、両端に嘴状突起をもつ種がある。しかし、これらの突起や表層組織はアルカリで溶けて消失してしまう(雑記2012.5.2同2012.5.4)。コットンブルーでは胞子表面の網目などは不明となり、コンゴーレッドでは両端の突起が消失してしまう。なお、シャグマアミガサタケには嘴状突起もなければ、網目もない。

日( )
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