2012年9月25日(火)
 
美しい色合いのきのこ
 
 昨日ホウキタケを2種ほど採取した。コアラホウキタケかなと思ったものは(a)、胞子表面が一面に長い棘に被われ(b)、担子器には小柄が四つある(c)。ということはコアラホウキタケではない。標本は鳥取大学のAさんに送った。ハナホウキタケを持ち帰ったのはさらに久しぶりだ(d)。胞子をコットンブルーで染めると表面に微細なイボがある(e)。担子器には小柄が四つある(f)。胞子を水封でみると、イボの有無は分かりにくい。それにしてもコットンブルーが強すぎた。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 昨日、ブナ・ミズナラ林にはきのこがほとんど無かったが、アキヤマタケが群生していた(g〜l)。前日の激しい雨にしっかり打たれたせいか、持ち帰ったきのこは非常に脆くなっていて、ヒダに触れると簡単に崩れた。それでもヒダ実質の並列型は明瞭に観察できた。
 このところきのこの発生状況がなんとも変だ。コナラ主体の雑木林でも、たくさんのきのこが一面に発生している場所があるかと思うと、いくら歩き回ってもきのこがほとんど見られない場所がある。さらに多数出ている場所でも、やはり圧倒的に多いのは夏のきのこだ。
 自宅庭のヒガンバナにようやく花芽がつき始めた。例年ならとっくに花盛りのはずだ。イノシシの害はさらに拡大して、集落一帯の農作物や庭の被害はすさまじくなってきた。

日( )
HOME