2012年11月6日(火)
 
子嚢菌を求めてブナ林へ
 
 今週末の実習に向けて子嚢菌を求めて60〜70kmほど離れたブナ林に行ってきた。ムラサキゴムタケの仲間(a)、アラゲコベニチャワンタケの仲間(b)、チャワンタケの仲間(c)、カバイロチャワンタケの仲間(d)、やたらに大きなチャワンタケの仲間(e)などを得ることができた。
 まさか11月にヒメスギタケに出会うとは思わなかった(f)。ブナ林ではムキタケ(g)があちこちで見られた。ヌメリスギタケモドキ(h)、ツキヨタケ(i)、ウスキブナノミタケ(j)などにも出会った。チャナメツムタケは非常に少なかった。途中のカラ松林ではキヌメリガサも出ていた。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
 いわき市の南東部から楢葉町までの浜通りでは、広葉樹林も針葉樹林も林床がすっかり乾燥していて、きのこの姿はほとんど見られなくなってきた。アカツムタケやチャツムタケはあるが、子嚢菌はニクアツベニサラタケ、ベニチャワンタケモドキがごくわずかに見られるばかり。その点、ブナ林の高い保水性が子嚢菌の棲息環境を保っていたようだ。

日( )
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