2012年11月26日(月)
 
南相馬の浜から閖上浜まで
 
 昨年3月11日の震災と大津波から既に一年八ヶ月。昨日福島県南相馬市の浜を基点に、宮城県名取市の閖上浜まで、海浜の現状と復旧の様子をみてきた。
 南相馬市までは国道六号線を使えれば1時間半もかからない。しかし原発事故のため道路が分断されているので、四角形の三辺をたどることになり、現在は3〜4時間かかる。
 海辺では、崩れた堤防の周辺にわずかに砂地もあるが、どこにもきのこの姿はない(a〜c)。かつての松並木はすっかり変貌し(d)、流木となった樹は道脇に積み上げられている(e)。かろうじて残った防風林も立ち枯れと倒木だらけで、ここにもきのこはない(f)。
 海浜では広範囲に堤防工事が進められている。かつて浜近くを走っていた道路は、至るところで路肩がえぐれ、突然道がなくなる(g, h, i)。その都度きわどいバックを強いられた。橋は落ち(j)、道路脇には瓦礫が分別されて至るところに積み上げられている。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 常磐線の新地駅は津波で列車もろとも流されたが、今は線路もすっかり撤去されて、そこに駅があったことさえわからない(k)。最後に寄った閖上地区では瓦礫の撤去はほとんど終わって、建物の基礎部分だけが海岸線近くまで続いている(l)。復興の兆しはみられない。

日( )
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