2012年11月29日(木)
 
津波を生き抜いたスナヤマチャワンタケ
 
 久しぶりに四ツ倉の海浜を歩いてみた(a)。昨年の津波で砂がゴッソリとえぐり取られた浜も、いつの間にかハマニンニクやコウボウムギ、ハマボウフウなどがよく茂るようになっている。昨年はみられなかったが、スナヤマチャワンタケがちらほら出てきた(b, c)。
 砂まみれのチャワンを三つほど持ち帰った。子実層から1mm角ほどの小片をピンセットでつまんだ。スライドグラスにメルツァー液を滴下して、そこに落としこんだ。砂を取り除きカバーグラスをかけて軽く押し潰した(d)。あちこちで子嚢の蓋がパカパカ開いていた(e)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
 浜にはスッポンタケやケシボウズの仲間はまったくみられなかったが、必ず浜辺のどこかで生き延びていることだろう。

日( )
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