2012年12月4日(火)
 
ボルトナットミクロトームの薦め
 
 今年はピスを使って切片を作る作業を披露する機会が何度かあった。実体鏡を持っていない人にとっては、ピスは力強い味方となる。しかし、直接ピスを手に持って切るのはかなり難しいようだ。そこで簡易ミクロトームとなるのだが、安価で手頃なものがなかなか得にくい。
 使い捨て注射器を使ったミクロトームはピスの固定が難しい。過去に数量限定で作られたものは今や入手困難。ならば長尺ナットとボルトを使ってミクロトームを作ってしまえばよい。部品は3〜4点、材料費はホームセンターで500〜1,000円。作業としてはピスを固定するネジ穴を切るだけでよい。ネジ切りはホームセンターの工作室でやってもらう。それがダメなら金属加工所に依頼する。ボルトナット製のミクロトームは十分に実用的だ(雑記2008.11.2)。
 どんな道具でもそうだが、使い方を誤ると期待するような結果を得ることは難しい。ボルトナットミクロトームを活用するにはそれなりのコツがある。ポイントは三つあるようだ。
 この三点を意識しただけで薄片の切り出しが楽になったという人が多かった。

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