2013年7月24日(水)
 
久しぶりにみたRussula
 
 下郷町の広葉樹林で採取したきのこにRussula(ベニタケ属)がいくつかあった。Russulaは肉眼的形態と呈色反応くらいしか同定手段がないので、原則として採取も撮影もしない。しかし、あまりにも多数きれいな子実体が溢れていたので、ついいくつか持ち帰ってしまった。
 このきのこは傷つくと赤褐色に変色する。呈色反応もいちおうやってみた(e)。ヒダ断面を切り出し、低倍率でみてもシスチジアの類があるようにはみえなかった(g)。しかし、倍率を上げてみると、ヒダの縁にも(h)、ヒダの側にも(i)、ほぼ同じ形と大きさのシスチジアらしき組織がある。KOHとフロキシンで染めてみた(j)。念のために担子器(k)、カサ表皮も撮影しておいた(l)。アカカバイロタケかその近縁種なのだろう。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 昨日は雨が降ったり止んだりする不安定な空模様の一日だった。室温は22〜23度。
 裏の小川脇に張ったダミーの電気柵(一段)が破られた。ダミーの効果はたった一日だった。イノシシのために川が氾濫したでは笑い話にもならない。実際に電気を通す三段の電気柵を早急に設置しなくてはならない。電気部本体を注文した。あ〜ぁ、新たに3万円の出費!

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