2013年8月12日(月)
 
胞子表面の刻紋が面白い
 
 ここ二週間ほど多数のアシナガイグチにであったが、なかでも川内村で出会ったものは、カサ径10cmほどで柄は50cm以上あり、自重で折れていた。撮影は叶わなかった。採取当日にとった胞子紋から胞子を検鏡した(b, c)。今日は乾燥標本から検鏡した。
 管孔部をピンセットで摘み押し潰して胞子を見た。胞子紋からみた時よりも表面の刻紋が明瞭にわかる(d)。管孔部を切り出すと実質部のヤマドリタケ亜型(散開型)は明瞭に捉えられるが、縁シスチジアの有無はよくわからない(e, f)。シスチジアはないのかも知れない。
 押し潰し法でヒダの縁や管孔の縁をみてもシスチジアらしき構造はよく分からない(g, h)。担子器は面白い形をしている(i, j)。カサ表皮は細い菌糸が入り乱れており(k)、柄の表皮には薄膜で棒状のシスチジア様組織が見られる(l)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 スズキアルトに装着したバッテリーはめでたくエンジン始動に成功し、エアコンをオンにして快適に走れた。古いバッテリーはいくら充電しても「かろうじて使える」状態にしか回復しないので、こちらは電気柵専用としたが、遠からず廃棄処分することになろう。。

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