2014年9月11日(木) センボンキツネノサカズキが危機的状況に!
 昨日朝センボンキツネノサカズキの生育状況の確認のため川内村へ行った。驚いたのは林道が重機で押し広げられ道路脇の倒木や枯枝がつぶされたりひっくり返されていたことだ。このため、センボンの幼菌も潰されたり、直射日光に曝されてほぼ死に体となっていた(a)。
 他の場所に新たな株が発生していないかさんざん探したがどこにも見つからなかった。結果として今現在センボンが生育を続けている倒木は二つだけになってしまった。その二つの倒木で生育中の株は大きなものでは左右幅8〜12cmほどになっている(b〜d)。ただ、このうちの一つの倒木は道のすぐ脇にあり、このあと何らかの作業が行われれば直ちに消滅する。
 昨年はたった六つの倒木にしかセンボンの発生はなかった。今年は上述の二つの倒木以外に発生はない。川内村でセンボンが見られるのは今年が最後かもしれない。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 村内の別の場所ではホンシメジが大きな菌輪を作って発生し始めていた(g, h)。さらに今年はザボンタケが大発生している(i, j)。林道やその周辺では、ツチスギタケ(k)やベニハナイグチ(l)、オシロイシメジ、カラカサタケ、特異な姿の大きなテングタケ属などが見られた。


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