2015年7月9日(木) 転居から2週間:いわき市が特別だった?
 日光市で生活をはじめて驚いたことがいくつもあった。スーパーマーケットがすいている。いわき市ではどんな曜日のどんな時間帯でも常に混雑していた。役所や警察がすいている。役所には整理専任の職員はいない。転入届や免許証の住所変更など待たされることなくすんだ。
 左足の炎症と痛みが激しくなり靴を履けなくなったので病院に行った。日光市役所に隣接する中堅病院だが、診療開始から10分ほどで診察を受けられ、会計の窓口での待ち時間も20分ほどだった。そして、何よりも嬉しいのは、ダンプに挟まれずに道路を走れることだ。

 いわき市では、原発地域からの避難者や原発作業員の流入に加えて、大量の除染作業員が入ったため、市の人口も車も急増し交通事故が激増した。一説によれば市の人口は一割以上増えたという。病院の混雑は常軌を逸している。ちょっとした診察でも朝8:30に待合室に並び、何時間か待たされてようやく5分間ほどの診察を受けられる。そのあとがまた大変で会計を済ますと夕方になる。加えて全国から多数の大型重機やら10tダンプが入っている。避難者による新築ラッシュで土地は異常に価格上昇し、不自然なほどの好景気を呈している。

 ただ非常に残念なことがある。安価で美味しいパンが食べられなくなったことだ。いわき市に住んでいる頃は毎週火曜日に車を23Kmほど走らせて小名浜のBreadGardenまでパンを買いにいっていた。このパン屋のパン生地とパンの味に匹敵するパン屋は東京世田谷区のベッカライ・ブロートハイム以外にないようだ。むろん日光市では望むべくもない。



日( )
HOME