直ちに見事な藍色に変色する? | |||||||||||||
アイゾメイグチは直ちに鮮やかな藍色になるものとばかり思っていたが、8月10日に中禅寺湖畔のブナ林で出会ったものは、淡い藍色にこそなれ1時間ほど経過しても鮮やかな藍色にはならなかった。先に鬼怒川遊歩道で採取した標本は乾燥した今も藍色を帯びている。
以下は8月6日に鬼怒川遊歩道で出会ったアイゾメイグチだ(a〜d)。一見したところフェルト状のカサを持ったアワタケ属のようだ。ちょっと触れたり傷つけると直ちに鮮やかな藍色になるのがとても印象的だった(d)。このイグチはXerocomus(アワタケ属)ではなく、Gyroporus(クリイロイグチ属)のきのこだ。胞子の形(j)を見ればアワタケ属との違いは一目瞭然だ。 カサ表皮(e)をルーペで見るとまるでフェルトの絨毯のようだ(f)。藍色に変色した管孔部(g)は24時間経過しても変色しなかったが、KOHを滴下するとたちまち脱色して黄色になり組織が溶け始める(h, i)。シスチジアは棍棒状のものが多かった。担子器の基部にはクランプがありそうだ(l)。菌糸にはカサ肉にも管孔部にも柄にもクランプが見られる。 |
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首都圏からの車があふれだした。迂闊に車で外に出るとえらい目に遭う。スーパーマーケットや農協の産直売場は、帰省客を迎える準備のためだろうか、朝からとても賑わっている。 | |||||||||||||
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