2015年12月30日(水) シックイタケ:原菌糸にクランプがある
 自宅周辺の林といえば大部分がスギとヒノキで、ごくごくわずかに広葉樹が帯状あるいは線状に伸びている。この小径を散策するといつもスギやヒノキの樹皮についた白いきのこがよく目立つ。この近隣ではなぜか太い立ち枯れや倒木にはこのきのこはついていない。決まって細い立ち枯れのスギかヒノキにばかりついている。多くは樹皮にビッシリとついているが、時折木部の辺材表面を被うようについていることもある。
 シックイタケと思われる。孔口は5〜6個/1mmで(f)、原菌糸と骨格菌糸からなる二菌糸型(h, i)。原菌糸にはクランプが豊富にある(j, k)。さらに厚壁のシスチジアらしきものがある(l)。よく似たきのこにヒメシロカイメンタケがある。このキノコもまたスギやヒノキにつくが、こちらの孔口は2〜3個/1mmでずっと大きい。さらに原菌糸にクランプはない。
 
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[Threshold: Whispers of Fukushima(境界線:福島のつぶやき)]
 昨日夕方、日光市の郊外にあるカフェで行われた「上映会」兼ミニライブに参加した(m, n)。福島第一原発事故後それぞれの地で音楽活動を通じて力強く生きる人たちのつぶやきを中心に表現した映画だ。批判とか告発ではなく、生きる意味を再考されられる映画だった。
 上映のあと、監督の米国在住映像作家の椎木透子さん(p)、制作協力のミュージシャンたくきよしみつさん(r)、音楽監督を務めたErik Santosミシガン大学教授(q)らのライブが行われた。たくきさんは『3・11後を生きるきみたちへ』(岩波ジュニア新書)、『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社)の著者でもあり、福島県川内村を出たあと日光市に居住されている。
 上映・ミニライブが終わったのはpm9:00過ぎだったが、その後久しぶりにスクリュードライバーやソルティドッグなどのカクテルを飲みながら主催者や参加者との交流を楽しんだ。懐中電灯を頼りに夜道を歩いて帰宅すると11:30を過ぎていた。充実した一日だった。
 
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