同じ倒木に混生していたタバコウロコタケ科 | |||||||||||||
家の近くの散歩コースの途中で出会ったキノコについてのメモ。広葉樹の倒木にタバコウロコタケ科のキノコが何種類か混生しているようだった(a, a')。持ち帰ったサンプルを目視で分別してみると(b, b')、どうやら二タイプに分けられた(上段, 下段)。 両者の断面をみると(d, d')、上段のものは毛被の下の暗褐色の層と子実層端に接する暗褐色層との間に不明瞭だが明色の層がある(d)。それに対して、下段のものはそういった三層構造はみられない(d')。菌糸構造は両者とも二菌糸型のようだ。決定的に異なるのが剛毛体の頻度と形だ。上段のものは典型的なダイダイタケの剛毛体だ。あまりにも大きいので対物油浸100倍では視野に入らないので、20倍(e)と40倍(f)の画像を掲げた。一方、下段のきのこでは、剛毛体は少なく形も小さく短く、形はラッコタケやミヤマウラギンタケの剛毛体に似ている。 両者ともInonotus(カワウソタケ属)のきのこだろうが、上段のダイダイタケはよいとしても、下段のきのこは手元の図鑑やモノグラフからは種名にまで至らなかった。 |
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昨日の都内はとても暖かかった。夕方日光市の自宅に戻るとやはりそれなりに寒かった。 | |||||||||||||
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