2016年1月17日() ツヤウチワタケ:原菌糸のクランプがわかりにくい
 肉眼的観察だけでほぼ同定可能なツヤウチワタケをいちいち実体鏡やら生物顕微鏡を使って観察する物好きなどほとんどいない。過去に何度か検鏡して菌糸型などの確認をしたことはあるが、検鏡写真を撮ったことはなかった。材料は朝の散歩の途中で拾ったものだ(a〜c)。
 この時期に胞子を採取することはまず無理なので、胞子紋採取の手続きはとらなかった。孔口は6〜7個/1mmで(d)、断面は白色で管孔部との間に明瞭な境界はない(e)。管孔部を薄切りにしてフロキシンで染め(f)、倍率を上げるとクランプを持った原菌糸らしきものが見えた(g)。
 次いで管孔部を縦断してみたが特に変わった構造の菌糸はない(h)。カサ表皮やカサ肉では菌糸は平行にビッシリつまっているようだ。環紋に接する方向で切ると、カサ表皮やカサ肉がパイプ状に見えた(i)。菌糸構造は三菌糸型だが(j, k)、原菌糸の隔壁が非常にとらえにくい。そのためクランプがあるのだがとても見づらい(g, l)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 昨年炎症と痛みで難儀した左足親指付け根が今年に入ってから再び症状が悪化して、このところ歩くのに難儀している(雑記2015.7.2)。昨日に引き続いて、今日はこれからいよいよデュアルブートPCのWindowsとLinuxをアップグレードする作業に着手することにした。


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