2016年1月22日(金) スギの切り株からでた大型硬質菌
 先週雪の降る前のこと、散歩コースの大部分は杉林ばかりだが、途中でスギの切り株から大きな硬質菌が出ていることに気づいた(a, b)。まさかスギからこれほど大きなキノコがでるとは思ってもいなかった。カサの幅は20cmを超えていた(c)。カサ上面には放射状の線と環紋があり、小さめのキノコが重生していた。孔口は1〜2個/1mmで一部乱れている(g, h)。断面を見ると何層かの子実層があるように見え、管孔部の菌糸は白色と茶色が混じっている(e, f)。
 菌糸をバラしてみると、骨格菌糸と結合菌糸が多数みられるので三菌糸型なのだろうが(j〜l)、いくら探しても原菌糸を見つけることができなかった。したがって原菌糸にクランプがあるのか否かはわからない。担子器や胞子、シスチジアの類は見つけられなかった。
 Gloeophyllum(キカイガラタケ属)かDaedaleopsis(チャミダレアミタケ属)のキノコと思われるがよくわからない。基質のスギの腐朽の様子からは褐色腐朽菌のように見えた。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 先日の18日以降日課の散歩はできずにいる。先週の降雪から既に四日目、輪王寺に続く御幸町周辺では観光客も多いので歩道もしっかり除雪されている。しかし、多くの歩道では除雪車の撥ね除けた雪塊が歩道を占拠していて、部分的にしか歩道は歩けない。


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