2016年1月23日() 何かと思えば小さなチヂレタケだった
 立ち枯れの樹木の樹皮に小さな茶褐色のキノコが多数ついていた(a, b)。乾燥しきってすっかり丸まっており、子実層托がどうなっているのかわからないので、とりあえず持ち帰っていた。標本を取り出して1時間ほど水没させておくと生時の姿に戻った(c)。
 一つ一つのキノコはとても小さく、カサ表皮は毛むくじゃらで幅5〜6mmしかない。しかし水没で復帰した子実層面をみると、どこかでよく見るキノコそのものだった(c, e)。断面を見てもまさにチヂレタケそのものだ(f)。念のために菌糸構造をみると一菌糸型で、菌糸にはクランプがあり、菌糸表面には微細な粒子が付着している。胞子紋はとらなかったが、これは間違いなくチヂレタケのようだ。残しておいてもしょうがないので、残雪の残る林に戻した。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 このところ朝は連日マイナス5〜6度で、日中も4〜6度と気温は意外と上がらない。先日の雪はすっかり凍りきって歩道を塞いでいる。屋根の雪はガチンガチンの氷になって縁から張り出してくる。これが時折大きな音を立てて崩れ落ちてくる。真下にいたら大怪我をすること間違いない。自宅の屋根の下にはゴジラの背のように突き刺さった氷列ができている。


日( )
HOME