非典型的なチャウロコタケ | |||||||||||||||||||
真岡市の都市公園で出会ったウロコタケの仲間についてのメモ。朝露に濡れた伐採木に瑞々しい色で凍ったキノコがついていた(a)。むしり取って裏面をみるとどうやらウロコタケの仲間らしい(b)。紙袋に入れて持ち帰った標本は、一晩経つとすっかり丸まって硬くなっていた。カサ表面の色も白っぽくなっていた(c)。このままでは観察しにくい。 そこで、お湯にしばらく浸けると(d)、生の時に近い姿に戻った(e)。子実層托を傷つけても汁はでなかった(f)。キノコの断面には毛被とカサ肉の間に明褐色の薄層がある(g)。菌糸構造は一菌糸型あるいは二菌糸型のようだ(h)。子実層には長い担子器や側糸が並んでいる。汁管菌糸らしきものも見られるが(l)、担子器は明瞭にわかる(j)。菌糸にクランプは見当たらない(k)。チャウロコタケの幼菌のようだが、典型的な姿からはほど遠いように感じた(雑記2016.1.12)。同じ公園の別の場所では典型的なチャウロコタケがあちこちの落枝についていた(m〜r)。 |
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