2016年7月1日(金) ピンク色のヒダと柄をもつアセタケ属
 真岡市の井頭公園を散策していると、白色系の小さなアセタケ属が出ていた(a, b)。柄の上部とヒダが鮮やかなピンク色をしていた(c)。久しぶりにアセタケの仲間を持ち帰った。
 現地で基部の泥をていねいに落とさなかったため、帰宅して紙袋を開けるとヒダには泥がたくさん詰まっていた。ヒダにはシスチジアが多数ありそうだ(d)。縦断して見ると、ヒダのつき方は上生で柄にもシスチジアがありそうだ(e)。
 胞子紋は淡いピンク色だったが、胞子は茶褐色でコブだらけ(f)。カサの部分をスライドグラス上に伏せて薄切り片を作ってみた。ヒダには先端から基部までしっかり顕著なシスチジアに覆われている(g)。別途ヒダの薄片を切り出しても結果は同じだった(h)。シスチジアは縁も側も同じような姿形で、厚壁で先端にはクリスタル状の結晶が付着している(i, j)。柄表面のシスチジアもほぼ同じだった(k, l)。カサ表皮にはシスチジアはない。モモエノトマヤタケとしてよさそうだ。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 前夜の宴会のあと、客人たちは昨日の朝10:00頃に神奈川に向けて戻っていった。


日( )
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