2017年7月12日(水) 年々減少するホシアンズタケ
 奥日光のクリンソウ騒ぎも一段落して、千手ケ原にも静けさが戻ってきた。来週以降は中学校や高校が夏休みに入るので、林間学校などで賑わい始めることだろう。今週は混雑の谷間にあたり、静かな奥日光を楽しむことができる貴重な期間といえる。
 つい最近までほとんど見られなかったホシアンズタケが少しだけ姿を現した。しかし、多くがまだ小さな幼菌だ(a〜f)。最近20年間を見ると、発生数は年々減少してきた。特にこの数年間は激減している。理由はわからないが、いよいよ絶滅が危惧される状態になってきた。
 タモギタケは猛暑の中でも元気がよい(g, h)。久しぶりに奇麗なヌメリスギタケに出会った。材上生のタマチョレイタケに出会ったのも久しぶりのことだった。他には、ヒラタケ、アミタケ、ウラベニガサ、スギタケなどにもであったが、全般的にきのこの発生状態はとても悪い。
 
(a)
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(c)
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(d)
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(e)
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(f)
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(g)
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(h)
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(i)
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(j)
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(k)
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(l)
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 千手ケ原の遊歩道を散策したが、ハイカーなどには一人も出会わなかった。人気のない遊歩道で出会ったのはクマさんだった。静かな遊歩道を進んでいると、20mほど前の遊歩道をクマさんが歩いてきた。カメラを出して撮影しようとしていると、しばらくこちらを見ていたが慌てて逃げだした。その後も50m程離れた場所をウロウロしていたが、そのまま姿を消した。

 「キノコのフォトアルバム」を更新した。
 「駄言駄菌」に「ルーペでもシスチジアを確認できる」を追加した。



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