2018年7月21日() 基質のコケごと抉り取られていた:ヒスイガサ
 ヒスイガサは独特の緑色をした美しいきのこだ(a, b)。今週初め頃から日光だいや川公園でも顔を見せ始めた。そのことは先日の雑記(2018.7.18)に掲載したばかりだ。この日は雨不足で全体に乾燥気味だった。ヒスイガサの発生地はコケ庭といってもよいほどに一面にコケに覆われ、みごとな緑の絨毯をなしていた(そう、つい数日前までは・・・)。
 そこで昨日早朝、霧吹きを持ってヒスイガサの出始めたコケ庭に行ってみた。現地に近づいてみて唖然とした。あちこちで無残な状態にコケが大量にむしり取られていた(c)。緑の絨毯が傷だらけでボロボロになっていた。過去にはこんなことは一度もなかった。さらに近づいてみると、ヒスイガサが出ていた場所だけ十数ヵ所を狙い撃ちして、基質のコケごと抉り取られていた(d〜f)。これは明らかに人間の仕業としか考えられない。
 いくつかは難を免れて無事に残っているのではあるまいかと思って、さんざん探してみたが結局ひとつとしてヒスイガサの姿は見られなかった。カメラは無論、霧吹きも何の役にも立たなかった。何とも悲しくなった。何のためにこんなことをするのだろうか。人が悲しんだり嘆いたりするのが楽しいのだろうか。何とも品性貧しい人物の仕業なのだろう。

 おそらく犯人は「日々の雑記」をいつもチェックしている人物なのだろう。かつてもホシアンズタケの写真を掲載した数日後には、小さな幼菌まですっかり取りつくされていたり、クロカワを掲載した翌日にはすべて踏みつぶされていたことが何度もあった。またか!と思った。
 そんなときには「きのこ雑記」の罪を感じざるを得ない。これまで何度も貴重なきのこや珍しいきのこが意識的に取りつくされたり、破壊されてきた。そのため7〜8年ほど前から何度もホームページを廃止しようと思ったことか。
 

(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 旧日光界隈ではイグチ類を中心にきのこが大量に発生している。日光だいや川公園でも事情は変わらない。それらについては明日以降掲載していこうと思う。


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