2019年1月22日(火) なにが起こったのだろうか?
 何をやっても集中できない。一つのことをするのに、以前と違ってとても長い時間がかかる。そんなこともあって、このところずっと、毎日ただ何もせずに漫然と過ごす日々が多くなった。
 昨日も午後は炬燵に入ってTVの大相撲中継を呆然と見ているうちに時間だけが無為に過ぎていった。以前はこんなことはなかったので、強い違和感を感じるのだが、だからといって、では読書をしようとか、調べごとに取り掛かろうという気にもなれない。

 昨年カミコン(妻)が亡くなって以降、大きな変調をきたしたことが三つある。すべては精神的ショックから10日間に及ぶ絶食と水分摂取ゼロがもたらした物理的損傷が原因らしい。
 一つは筋肉の極端な衰え。体脂肪率がそれまでの10〜12%から、急激に21〜25%になりまだ回復していないこと。毎朝の散歩やジムでのトレーニングもさしたる効果は認められない。
 二つ目は最も重要で深刻なことだが、記憶や想起に関する大脳の領域が大きな損傷を受けたらしいこと。一例として菌類や蘚苔類の基礎的なことをすっかり忘れてしまったり、ギリシア語やラテン語の文献を全く読めなくなってしまったことがあげられる。
 三つめ比較的最近になって気づいたことだが、たった半年程度の間に身長が3.5cmも小さくなっていたことだ。椎間板に何らかの急激な異常がおきたおそれがあり、昨年の7〜8月頃に背骨の一部が湾曲してしまっている。

 今痛切に感じているのは、もはやキノコやコケの世界でこれまでのような活動ができなくなっているのではないかということだ。図鑑やモノグラフを開いても、未知の用語が溢れかえり、種名からその実体を想起できなくなっている。そこで図鑑を眺めることを始めた。
 ギリシア語やラテン語の読解力に至っては全くの初心者に戻ってしまった。易しい入門書から学び直しを始めたが、語の変化をがなかなか覚えられない。



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