2021年2月1日(月)  冷凍野菜:金欠病者には無縁の長物
 先月27日たまたまNHK総合テレビをつけたところ、『ガッテン 冷凍野菜 裏技SP』という番組をやっていた。冷凍野菜に関してはパッケージの裏面に記された通りのやり方で調理すると、芯が残ったりグシャグシャになってしまい、期待したような味はでないという。それでは如何に対処するのが賢明なのか、それが番組の内容だった(a〜d)。なんとなく気になっていたので、昨日NHKプラスでこの番組を見直してみた。
 冷凍野菜はこれまで一度も使ったことはない。しかし活用の仕方によっては冷凍野菜今後は考慮する必要があると思った。そこで昨日カットほうれん草とさといもの2つの冷凍食品を買ってみた(e)。葉物野菜の冷凍状態はイメージが掴めないので封の中身をみた。なるほど寒さで霜をかぶったような姿をしている(f)。
 両者のパッケージ裏面をみると、いずれも冷凍のままで他の具材と一緒に結構長時間煮るなり炒めるように書いてある(g, h)。ところがこの通りに調理すると上述のような結果になってしまうらしい。ちなみにカットほうれん草の一部をこの指示通りに調理してみた。結果はグシャグシャになって、色も汚らしくなった。
 そこであらためて「ガッテン」流のやり方でもやし炒めを作ってみると、生もやしの炒め時間3分に対して、予め解凍しておいたカットほうれん草の炒め時間は10秒くらいにした。すると生ほうれん草を炒めたときとほぼ同様の歯ごたえになった(i)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 冷凍さといもはいずれ調理することにして、冷凍品の価格を生野菜と比べてみた(j〜l)。それぞれ同量を比べると、冷凍品はとても高価であることが分かった。ほうれん草でおよそ4倍、サトイモで3倍ほどの開きがあった。
 新鮮な野菜類が全くないのであればやむを得ないとしても、季節外の時期にわざわざ冷凍野菜を買うのは、実に馬鹿げていると思った。上手に解凍できても、しょせん生の野菜の食感にはかなわない。価格の面からも金欠病者は近づかない方がよさそうだ。


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