2022年7月4日(月)  早くもコマクサが最盛期:前白根山
 昨日午前中に、日光湯元温泉を起点に前白根山と五色山を歩き国境平から湯元温泉に戻った(a)。天気予報では昼前には雷雨に、午後には本格的な雨になるということだった。そこで昼前に下山するつもりで早朝4:00頃に自宅を出た。気温は26℃。am5:00頃に日光湯元の大駐車場に着くとほぼ満車だった。この時の気温は17℃だった。
 湯元スキー場は夏場はテント村になる。その横を通り過ぎてスキー場のてっぺんから白根沢沿いの登山道に入った(b)。ここから猛烈な急斜面が標高差で400mほど続く。岩や木の根にしがみつきながら上がる。
 登山道の脇にはイワカガミ(c)、ミツバオウレン(d)、マイヅルソウ(e)、シロバナノヘビイチゴ(f)、ツマトリソウ(g)などが疲れを癒してくれる。天狗平(h)までくると傾斜は緩やかになり、やがて岩礫帯が現れる。
 前白根山(i)は近い。ここから五色山(r)までの岩礫帯の尾根にはコマクサがいたるところに見られる(j〜q)。近寄るのが危険な急斜面(m)には特に多い。このあたりで1時間ほどコマクサを鑑賞した。やがて雷鳴が響き渡り大粒の雨が降りだした。
 五色山を過ぎるあたりで簡易合羽を羽織って下山にかかった。国境平あたりまでくると雷鳴は凄まじくなったが、雨は比較的小降りになり始めた。ここからは猛烈な急斜面を下る。濡れた斜面は非常に滑りやすくなる。2回ほど滑って転倒した。駐車場に戻ったのはam11:30頃だった。途中でヒラタケを2Kgほど採取した。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
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(d)
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(e)
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(f)
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(g)
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(h)
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(i)
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(j)
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(k)
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(l)
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(m)
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(n)
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(o)
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(p)
(p)
(q)
(q)
(r)
(r)
 奥日光地域のコマクサだが、この地にとっては外来種だということで、日光自然博物館発行『日光の花325』には掲載されていない。しかし昭和の初め頃に移植されてから既に長い年月を経て、日光白根山や前白根山などでは広範囲に分布域を広げている。議論はいろいろあろうが、今更敵視したり駆逐する必要はないと思う。
 なお、日光だいや川公園をはじめ日光ではあちこちに広く見られるワスレナグサも、外来種ということで上記図鑑やパンフレットにも掲載されていない。


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