2023年5月31日(水)  雨に濡れた石裂山には死神が住んでいる
 鹿沼市の石裂山に登った(a)。加蘇山神社(c)前の駐車場には自車だけだった(b)。相変わらずいつもの警告板が目につく。キヨスミイトゴケのカーテンを横目に(d)、千本桂の前を通り(e)、休憩小屋までは警告にあるような危険個所はない。
 最初の難関は「行者帰シノ岩」。急な岩場は梯子に始まり長い鉄鎖が続く(f)。前日の雨で足場の岩はヌルヌルとなり自ずと鎖を握る手に力がはいる。雨に濡れた岩や木の根はヌルヌルになってとてもよく滑る。
 奥の宮(g)から先は更に厳しい道となる(h, i)。とても急で木の根や灌木にしがみついて登る場所が頻出する。東剣ノ峰まで上がってほっとする(j)。この先石裂山との鞍部に降りるには垂直に近い長い長い鉄梯子が待っている(k, l, n)。鞍部からは石裂山の岸壁が目の前に迫る(m)。再び木の根にしがみつきながら急斜面を登ると石裂山に着く(o)。
 月山(p, q)までは比較的楽だが、その先はやはり緊張を強いられる梯子や鎖、ロープが頻出する(r)。濡れた岩はとてもよく滑り、何度も滑って危うい思いをした。転倒でもしようものなら、数十メートルから百メートル以上滑落する。よくて重症、悪ければ死がまっている。am11:00頃に車に戻ったときは正直ほっとした。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
(m)
(m)
(n)
(n)
(o)
(o)
(p)
(p)
(q)
(q)
(r)
(r)
 石裂山は山好きにとってはとても人気のある山だ。平日でも登山者の車が5〜6台以上ある。ところが、この日は自車以外は一台もなかった。皆さん、雨に濡れたこの山の怖さをよく知っているようだ。終始極度の緊張でとても疲れた。


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