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[標本番号:No.22 採集日:2006/10/28 採集地:栃木県、日光市] [和名:トサカホウオウゴケ 学名:Fissidens dubius] | |||||||||||||
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今週初めの日曜日(10/29)に栃木県日光市川俣から持ち帰ったコケを観察した。大きな岩の下の方に群をなしていた(a)。葉は左右二列に規則正しく並んでいる(b)。よく見ると、葉の基部は茎側が二枚に分かれて、アヤメのように茎を抱き込んでいる(c)。 持ち帰ってから一晩放置しておいたら、すっかり乾燥して葉が縮んでいた(d)。観察用に一部を水没させるとすぐに元に戻った(e)。葉は幅広の披針形で、中肋は太く、先端まで達している(f)。縁には不規則な歯をもち葉身部よりも明るい色をしている(f,g)。 葉身細胞は、先端部では丸みを帯びた四角形から五角形をしているが(h)、葉の基部ではやや矩形気味になる(i)。葉の基部近くで、横断切片を切りだしてみた(j)。中肋を挟んで片側が二枚に分かれている様子がよく分かる(j)。茎の付近で横断面をみると、葉が茎を抱き込んでいる(k)。中肋には顕著なガイドセルがみられる(l)。 ホウオウゴケ科であることは楽にわかる。全体が大きいが、乾くと縮れるからホウオウゴケではない。舷がなく、葉の縁が葉身部よりも明るい色をしていること、葉の先端に明瞭な歯を持つことなどから、トサカホウオウゴケ Fissidens dubius であろうと判断した。 |
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