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[標本番号:No.25 採集日:2006/10/28 採集地:栃木県、日光市] [和名:オオクラマゴケモドキ 学名:Porella grandiloba] | |||||||||||||
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栃木県川治温泉近くの遊歩道で採取した苔類の最後の一つを観察した(a, b)。鬼怒川にそった遊歩道場の湿った岩についていた。植物体は5〜8cmほどで、不規則に分枝している(c)。乾燥すると葉が丸まった(d)。葉の付き方は倒瓦状である。 最初に実体鏡の下に背面(e:上)と腹面(e:下)を並べてみた。倍率を上げずとも腹片と腹葉を持つことがわかる(f)。腹片は長舌状(e, f, j)で、背片は広卵形(h, i)、いずれも全縁である。葉身細胞の膜は薄く、トリゴンがやや大きい(k)。観察したものが雄株か雌株かわからないが、苞葉のようなものが茎の途中についていた(l)。 葉の付き方が倒瓦状、舌状の腹片をもち、やや幅の狭い複葉をもつこと、不規則に枝分かれすることなどから、クラマゴケモドキ科と判断した。科の検索表にあたってオオクラマゴケモドキ Porella grandiloba だろうと推定した。 |
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