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[標本番号:No.122 採集日:2007/02/25 採集地:栃木県、栃木市] [和名:コムチゴケ 学名:Bazzania tridens] | |||||||
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杉の樹皮からホソバオキナゴケなどと一緒に苔類が出ていた(a)。ルーペでみると、葉は舌形で先端に3歯があり(d)、茎の所々からは、短い鞭のようなものがでている。以前同じようなものをみた記憶はあるが、それが何だったのか全く覚えていない。 葉は倒瓦状につき(b)、二叉に分かれる。茎の長さは2〜3cm、葉に腹片はなく、褐色透明な腹葉が茎に密着するようについている(c)。腹葉は茎幅の1.5〜1.8倍程度の幅で、透明な四角形でほぼ全縁(e)。側葉と腹葉2枚を重ねて撮影してみた。葉身細胞は、長径20〜30μmの多角形で、トリゴンは小さい。油体は楕円形〜紡錘形で、一細胞中に3〜5つほどある。複葉の葉身細胞には葉緑体が無く、細胞膜も厚くトリゴンはほとんどない。 葉が倒瓦状につき、腹片を持たず、透明な複葉をもち、枝の所々から鞭のようなものをだし、葉身細胞のトリゴンが小さいこと、などなどを考慮すると、コムチゴケ Bazzania tridens ではあるまいか。コムチゴケだとすると、出会ったのは二度目となる(覚書2006.12.12)。 |
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