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[標本番号:No.307 採集日:2007/08/22 採集地:山梨県、鳴沢村] [和名:セイタカスギゴケ 学名:Pogonatum japonicum] | |||||||||||||
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富士山の標高2,100m地点、五合目に続く登山道の周辺は大部分がイワダレゴケに被われている。その道のすぐ脇に、大型のスギゴケ科の蘚類がミズゴケの仲間と混生していた(a, b)。茎は長く、15〜25cmあり、先の方の1/4ほどに緑色の葉をつけている(c)。 乾燥すると葉が強く巻縮し、茶褐色の茎も折れ曲がったようになる(d, e)。葉は透明で卵形の鞘部から披針形に伸び、長さ12〜20mm、葉縁には歯があり、背が低くやや疎に薄板が縦にはしっている(g, h)。鞘部の辺は全縁。 葉を横断面で切り出して薄板の様子をみた。薄板は概ね3細胞列の高さで、先端細胞には二裂したものもあり、表面には多数の小さな乳頭がある(i, j)。薄板を縦断面でみると、端細胞は比較的平面的ながら、小さな乳頭に被われる(k)。茎には顕著な中心束がある(l)。 非常に大型であり、乾くと葉が巻縮むことから、多分セイタカスギゴケだろうとは思ったが、念のため葉の横断面でラメラの頂端細胞の様子を確認した。セイタカスギゴケ Pogonatum japonicum として間違いないだろう。 |
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