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[標本番号:No.332 採集日:2007/09/08 採集地:長野県、佐久市] [和名:ヒメスギゴケ 学名:Pogonatum neesii] | |||||||||||||
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長野県佐久市望月町の、標高1200m付近に広がる笹原で、そこだけポッカリとわずかに開いた腐植土から他のコケに混じって、スギゴケ科の小さな蘚類がでていた(a, b)。茎は1.5〜2cm、葉は上部に密集してつき、乾燥すると軽く巻縮する(c, d)。 葉は、長さ2〜3mm、卵形の鞘部から紡錘形に伸び、ロケットのような印象を受ける。葉縁に舷はなく、牙状の歯があり、透明な鞘部以外の部分はほぼ一面に薄板に覆われる(e〜g)。葉身細胞は類円形〜角の丸い多角形で、鞘部では矩形(l)。薄板を上面からみると類円形(h)。葉の横断面でみると、薄板は4〜5細胞の高さをもち、端細胞の上面は平ら〜凹状で、微細な乳頭がある(i)。薄板を縦断面でみると、上面は小さな凸凹があり、端細胞の上面の壁は、内腔の径よりずっと薄い(j)。葉の翼部を横断面でみると、薄板はない(k)。 スギゴケ科の検索表からはニワスギゴケ属 Pogonatum となり、ニワスギゴケ属の検索表にあたるとヒメスギゴケ P. neesii に落ちる。この種については、今年の3月2日と11日(修正と補足)に観察(標本No.127)しているので、これが2度目となる。 |
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