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[標本番号:No.382 採集日:2008/03/01 採集地:千葉県、長柄町] [和名:ヤマトフタマタゴケ 学名:Metzgeria lindbergii] | |||||||||||||
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3月1日に千葉県房総半島の丘陵部(alt 100m)で、樹幹に生育していたフタマタゴケ科苔類を観察した(a, b)。現地でルーペで見ると、葉状体は二叉状に分枝し、明瞭な中肋部を持ち、葉状体の背面は無毛、腹面のには毛をまとったカリプトラがみえた(c, d)。 葉状体は、長さ1〜2cm、幅0.6〜1.2mm、中肋部の表皮細胞は背腹両面とも髄よりも大型で、2〜4細胞幅、腹面には単細胞性の長毛が散生し、翼部の縁には単細胞性の長毛が多数みられる(g〜k)。無性芽などはない。葉身細胞は多角形で、長さ25〜40μm、トリゴンは小さく、油体はみられない(l)。腹面中肋の左右に半球状の雄枝がみられる(e)。 現地でたぶんヤマトフタマタゴケ Metzgeria lindbergii だろうと思ったが、別種の可能性もあると思い、持ち帰ったものだ。観察結果は、どうやらヤマトフタマタゴケを示唆している。 |
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