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[標本番号:No.1145 採集日:2017/01/02 採集地:栃木県、日光市] [和名:ホソウリゴケ 学名:Brachymenium exile] | ||||||||||||||||
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何とかひどい風邪が快方に向かい始めたので、今月初めに自宅の庭の隅、岩の隙間の小砂利に出ていた蘚類を観察することができた。 一目見てホソウリゴケだろうと見当はついたが、長いことコケ観察から離れていたために、ホソウリゴケの特徴などはすっかり忘れている。そこで、あらためて、乾湿状態での葉の変化を確認し、葉を何枚か取り出して顕微鏡下で確認した。 茎は長さ4〜10mm、乾燥すると葉が茎に密着し、湿ると軽く開く。葉は卵形で腹側に凹み、長さ0.6〜1.2mm、葉の縁は全縁で舷は見られず、太い一本の中肋が葉先から突出する。中肋の突出した部分には歯あるいは牙のようなものが見られる。葉身細胞はひし形〜六角形で幅は10〜15μm、細胞の膜は薄く、表面は平滑。葉縁の細胞や、基部の細胞は矩形で葉身中央部の細胞よりはやや大きい。中肋の断面の細胞は細身で壁がやや厚い。茎断面から見た茎の細胞は五〜六角形で薄膜。 観察結果からは予測通りホソウリゴケ Brachymenium exile としてよさそうだ。 |
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