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[標本番号:No.1149 採集日:2017/01/12 採集地:栃木県、日光市] [和名:ヒナノハイゴケ 学名:Venturiella sinensis] | |||||||||||||||||||||||
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先月12日に自宅前の桜の樹幹についていたヒナノハイゴケを採取した。一目ですぐに種名までわかるにも関わらずわざわざ採取したのは、いろいろな特徴をすっかり忘れているので、じっくり観察したいと思ったからだが、体調を崩したためずっと放置状態だった。 葉の様子は乾湿でほとんど変わらない。朔は直立する茎の頂端につく。朔の蓋は残っていなかった。葉は卵型で、舷などはなく全縁。匍匐する茎の葉に比較して、胞子体を支える直立茎の葉や苞葉はずっと大きい。葉の先端は透明な芒となって長く伸びている。葉に中肋はない。葉の細胞は朔の蓋は透明な薄膜の細胞からできている。朔は卵型で、朔歯はひし形から六角形で膜は薄い。葉の基部の細胞は矩形。 朔歯は一重で、16枚からなり、明瞭な口環が見られる。朔の基部付近には気孔がみられる。朔柄の表面には気孔はなく、矩形の細胞からなっている。 ピンセットの先が曲がったり、うまくかみ合わなくなっていて、匍匐茎の葉や苞葉などを取り外すのに難儀した。また、朔から胞子を取り除くのが結構面倒くさかった。 |
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