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[標本番号:No.1151   採集日:2017/01/13   採集地:栃木県、日光市]
[和名:コツボゴケ   学名:Plagiomnium acutum]
 
2017年2月10日(金)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
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(l)
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(m)
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(n)
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(o)
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(p)
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(q)
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(r)
(r)
(a, b) 植物体、(c) 標本:乾燥時、(d) 同前:湿時、(e) 枝:乾燥時、(f) 枝:湿時、(g, h) 葉、(i) 葉の頂部、(j) 葉の側、(k) 葉の基部、(l) 葉身細胞、(m) 葉の断面、(n) 中肋の断面、(o) 舷の断面、(p) 葉:KOH封入、(q) 葉の頂部:KOH、(r) 葉身細胞:KOH

 先月13日に日光だいや川公園を散策した折に何点かのコケを持ち帰った。地上生のコケではハイゴケとコツボゴケが主たる占有種で、それらの間にナミガタタチゴケなどが混じる。杉の根元付近ではホソバオキナゴケがよく目立つ。
 観察の練習のつもりで、最初に葉が比較的大きくてしっかりしているコツボゴケを選んだ。乾燥すると葉が縮れて惨めな姿になるが、いったん水を得ると新鮮できれいな姿になる。葉は卵型で上半部には歯があり、縁には全周にわたって明瞭な舷がある。中肋は太くしっかりしていて葉頂まで達する。葉身細胞は丸みを帯びた六角形で細胞壁はやや厚い。中肋の断面には背面側にステライドが見られる。舷の細胞は厚い壁に覆われている。葉をKOHで封入すると全体が鮮やかな明橙色に変わる(p〜r)。今の時期には直立する茎も胞子体も見られない。葉が大きくて比較的丈夫なためか、葉の断面の切り出しはとても楽だった。