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[標本番号:No.1155 採集日:2017/01/13 採集地:栃木県、日光市] [和名:カガミゴケ 学名:Brotherella henonii] | ||||||||||||||||
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先月13日に日光だいや川公園から持ち帰ったコケも残り2点となった。その一つを顕微鏡で観察してみた。杉の根元に光沢のある平らなマットを作っていた。茎は這い、不規則に羽状に広がり、先端部は下方に軽く曲がっている。濡れても乾いても姿はほとんど変わらない。 茎葉は卵型で漸尖し先端は細く長く伸び、長さ1.2〜1.5mm、縁には小さな歯がある。中肋はなく、翼部には大型で薄膜の茶褐色の細胞が発達している。枝葉は茎葉より小さく1〜1.2mm、卵型で先端は細く長く伸び、やはり翼部がよく発達している。枝葉の上半部には縁に鋭い歯がある。枝葉にも中肋はない。茎葉も枝葉も、葉身細胞は線形で、幅4〜5μm、翼部の褐色大型の細胞はそれぞれ3〜5個からなっている。茎も枝も断面を見ると中心束のようなものはない。 おそらくカガミゴケとしてよいのだろうと思う。葉の断面を切りだそうと何度か試みたが、いずれも失敗して、結局断面のプレパラートは得られなかった。 |
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