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[標本番号:No.1166 採集日:2017/02/16 採集地:栃木県、佐野市] [和名:コウヤノマンネングサ 学名:Climacium japonicum] | |||||||||||||||||||
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佐野市の木浦原(alt 360m)で採取したコウヤノマンネングサを少していねいに観察してみた。杉林の縁のやや湿り気のある斜面に大きな群落を作っていた。一目でコウヤノマンネングサであることはすぐに分かった。採取したのも観察したのも7年ぶりのことだ(標本No.430)。朔をつけた個体はなかったので、配偶体の各部をこまめに撮影してみた。全体像は乾湿にかかわらず、あまり変化を感じられないが、ルーペで見ると乾燥時(e)と湿時(f)とではかなり印象が異なる。
ここでは茎や枝、葉身細胞や毛葉などの様子は画像に語らせることにして、主に掲載の画像からだけではわかりにくいことを文章で補足することにした。このコケに特徴的なことといえば、非常に大型で樹木のような姿をしていて、地下で仮軸分枝をしているので一つの茎を引き抜くと芋づる式に周辺の茎も一緒につながって引きずり出されてくることだ。茎葉は茎を抱くように密着してついているので、崩さずに茎から外すのが思いの他難しい。 |
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枝葉の中肋は葉頂近くに達し、先端近くには顕著な牙がある(u, v)。枝葉はその断面切り出しが意外と難しかった。結局上手く切れたものはひとつもなかった。観察結果の詳細と数値による表現については標本No.123のそれとほとんど変わらない。 |
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