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[標本番号:No.1188 採集日:2017/04/29 採集地:栃木県、矢板市] [和名:スギバゴケ 学名:Lepidozia vitrea] | |||||||||||||
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この苔類もクサリゴケ科の苔類と同じく4月29日に八方ヶ原(alt 1,300m)で採取したのだが、なかなか観察する機会が取れずに、すでに一ヶ月以上放置されていた。採取した数日後に油体だけは確認したが(k)、当初は観察覚書にアップするつもりがなかったので、対物40倍レンズでの撮影をしていない。そのため、油体の形や数をはっきり捉えた画像はない。 少し標高の高い場所で採取したので、ハイスギバゴケ Lepidozia reptans かもしれないと思ったのだが、手に取ってルーペで見ると、どうやらスギバゴケ L. vitrea のようだった。そのため、観察覚書には載せずにそのまま標本箱行にするつもりだった。
岩と腐葉土の混ざり合う場所に広く群生していた。枝先が鞭のように長く伸びた茎がよく目立った。茎は長さ3〜4cm、羽状に分枝し、枝からはさらに小枝が分枝する。葉は、若い茎では接在するが、成長した茎では離在し、斜めに茎や枝に着き、1/2ほどまで3〜4裂する。裂片は披針形から鋭角三角形で、基部の幅は2〜3細胞、裂片は5〜8細胞からなる。葉の細胞は厚壁でトリゴンは小さいかほとんどなく、平滑。腹葉は離在し3裂〜4裂する。茎や枝葉断面で表皮細胞がやや薄膜で大きく、内部の細胞は厚壁。 |
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