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[標本番号:No.1192 採集日:2017/07/14 採集地:栃木県、日光市] [和名:タカネミゾゴケ 学名:Marsupella emarginata] | |||||||||||||||||||
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栃木県と群馬県の県境には金精峠がある。昨日、栃木県側の金精トンネル入口左側の沢を遡った。標高1,850mあたりまで遡ったが、目的の蘚類は見つからなかった。周辺の岩には何種類かの苔類が見られた。そこで、最も広範囲にみられた苔類を一種だけ持ち帰ってきた。
沢の中、少し増水すると水没する位置の岩に密にマットを作っていた。緑色で部分的に赤みを帯びている。茎は長さ0.8〜1.8cm、茎の基部は匍匐し長さ2〜3cm、直立気味に斜上し、わずかに分枝する。葉は重なり合って、茎に垂直に着き広く開出して、溝ないし樋状で、ほぼ類円形、葉先は葉長の1/4〜1/3ほどまで二裂し、裂片の先は円頭。 一部の個体の先端には裂開した朔の残骸が残っていた。花被や苞葉の観察はしなかった。朔皮の表側と中側との表皮をみると、様子がかなり違っている。細胞と弾糸がわずかに残っていたので、それらも一応画像を載せた。ミゾゴケ科 Gymnomitriaceae のタカネミゾゴケ Marsupella emarginata に間違いなさそうだ。葉の形と油体が特徴的で、わかりやすい苔だった。 |
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