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[標本番号:No.1204 採集日:2017/06/29 採集地:栃木県、日光市] [和名:コバノエゾシノブゴケ 学名:Thuidium delicatulum] | |||||||||||||||||||
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今年6月29日に龍王峡の鬼怒川遊歩道を散策した時、遊歩道にトヤマシノブゴケの群落と隣接するように群れをなしていたシノブゴケ属のコケを持ち帰っていた。標本を採取した時は瑞々しい黄緑色だったが三ヶ月経過した今は、茶褐色に変色した部分が増えていた。
小径脇の岩や腐植土に群生していた。茎は数回羽状に分枝し、繊細な姿をしている。茎や枝の表面は毛葉でおおわれている。ルーペで見ると茎葉の先端は尖ってはいるが、透明でもなく長く伸びてはいなかった。茎葉は三角形で枝葉よりもはるかに大きく、長さ1mm前後、深い縦皺がいくつかあり、上部でやや急に細くなり狭い二等辺三角形となっているが、透明な尖状にはならない。中肋は太く、先端近くに達する。葉縁は狭く反曲する。茎葉の葉身細胞は不規則な多角形で膜は厚く、裏面の中央には牙状の乳頭が一つある。 平凡社、保育社のいずれの図鑑の検索でも、コバノエゾシノブゴケ Thuidium delicatulumに落ちる。種の解説を読んでみると、観察結果とほぼ符合する。 |
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