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[標本番号:No.1208 採集日:2017/11/30 採集地:栃木県、日光市] [和名:ヒロクチゴケ 学名:Physcomitrium eurystomum] | |||||||||||||||||||
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朝の散歩の途中でふと畑を見ると色とりどりの朔をつけたコケが群生していた。日光市に転居してからは水を落とした田圃や畑などに出るコケを採取したのはこれが初めてだった。
茎は短く、直立し、高さ3〜6mm、葉は茎の先端に集まってつき、下部では小さい。上方の葉は卵状披針形で、長さ1.5〜3mm、鋭頭、葉縁には弱い一列の舷があるかあるいは舷はなく、全縁あるいは上部に微歯がある。中肋は葉頂に達するか、短く突出する。葉身細胞は矩形〜六角形で長さ30〜80μm、幅18〜30μm、薄壁で平滑、基部では長さ100μmに及ぶ。
ヒョウタンゴケ科 Funariaceae ツリガネゴケ属 Physcomitrium の蘚類に間違いない。平凡社図鑑によれば国内には三種が報告されているという。同図鑑のツリガネゴケ属の検索によれば、ヒロクチゴケ P. eurystomum かアゼゴケ P. sphaericum ということになる。ヒロクチゴケの胞子体は春に成熟するが、アゼゴケの胞子体は秋に成熟するとされるので、現地で見たときに当然のようにアゼゴケだろうと思った。 |
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